海潮中華そば@べぃしっく・墨田区錦糸町
中華そば べぃしっく
墨田区太平1-22-11
今年2月に吉祥寺から移転オープンした2週間後に初めて訪れ、醤油ラーメンを食べたもののそれっきりになっていたお店。その際に気になったもう一つのメニューである標記を食べるため再訪した。土曜日、開店時間の11時半よりちょっと早めに着くと待っている人はなく口開けの客となった。直後にもう一人が来店したものの、結局、退店時までそれ以上の後客は現れなかった。小雨がぱらつくあいにくの天気のせいだろう。
麺は軽くよじれた幅5mmほどの平打ち。よじれている点に目をつぶれば名古屋名物きしめんに似ているが、きしめんよりかは厚みが少しあるように感じる。麺肌はツルンとしていて、ほどよい歯応えでスルスルと喉を通っていくのはきしめんと同じ。醤油の時と同じ麺のように思う。店内にあったオレンジ色のプラスチック製麺箱には菅野製麺所と書かれていた。スープは鶏と昆布がベースとなっていて、さらに魚介も使われているようだ。まろやかだが旨味十分で、ほどよいコクもあってズバリ好みの味。ただ、魚介の風味は突出するものがなくかなり控えめのため、出汁用にどのようなものが使われているのか見当もつかない。ネット情報によれば銘柄鶏の総州古白鶏とサバ節がメインだそうだが、サバ節らしい風味は全く気付かなかった。このスープ、何よりも熱々で、5月というのに少し肌寒い今日のような日にはピッタリだ。また、食べ進むにつれて木口切りの葉ネギの上に散らしてあった干しエビの風味がスープに移って自然と味変するのも面白い。とにかく美味しいスープで気に入った。チャーシューはロース肉のレアチャーのようだ。肩ロースと比べると脂身が少ない分サッパリと軽めの味わいで、軽やかな口当たりのスープとよくマッチしているが、個人的にはもう少し肉々しいのが好み。ぶっといけれど枕木状に整えられていないメンマは、ジャキジャキと結構はっきりとした食感の上、特有の発酵臭とは少し違う風味があって、印象は「中国タケノコの中華風煮物」というもので、これはこれで美味しくてユニーク。
スープが想定以上に好みの味わいで、それに引っ張られるように丼をきれいに空けて退店した。
・お気に入り度:〇
アルバム: 東京のラーメン・その4
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