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2017_1015_122145 KS68形自由回転車輪台車 1

写真: 2017_1015_122145 KS68形自由回転車輪台車 1

写真: 2017_1015_122215 KS68形自由回転車輪台車 2 写真: 2017_1015_121928 トーマス号京都側

通常鉄道の車輪は右と左が車軸でがっちり繋がっています。
繋がっていることで曲がるときに問題が起きます。
カーブでは外側と内側で進む距離が違うのに車輪は繋がっているので進む距離は同じ、つまりどちらかが滑ることで辻褄を合わせて曲がっていることになります。
実は鉄道の車輪の転動面にはテーパーがつけてあり円錐形になっています。
またカーブでは左右の線路幅が直線より数センチ広くしてあります。
こうすることで車輪はカーブの外側のレールに張り付き外側は円錐の径の大きい側、内側は円錐の径の小さい側で走り、ある程度は内外の進む距離の差を吸収するようになっているのですがそれではまだ足りずやっぱり滑りながら曲線走行していることに変わりありません。
カーブの多い京阪電車はすべりで生じる不快なきしり音や車輪の偏摩耗が避けられる手を考えていました。
そこで考えられたのがこのKS68形台車です。昭和37年のことでした。
この台車の4つの車輪は車軸で左右が車軸で繋がっておらずそれぞれが独立してフレームにくっついており自由な回転数で回れるようになっています。
こうすればカーブを滑らかに回れることは確実です。
さらに動力の要る車輪についてはこの写真で解るように車のアクスルみたいに
デファレンシャルギアを介してモータに繋がれました。こうすれば自動車と同様に左右の車輪を異なる回転数で回すことができます。
滑らかに曲線を走ることができるようになりました。

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