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わんたん麺@春木屋荻窪本店・杉並区荻窪

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写真: わんたん麺@春木屋荻窪本店・杉並区荻窪

写真: 豚白湯らぁめん@ろく月・台東区浅草橋

荻窪中華そば 春木屋荻窪本店
  杉並区上荻1-4-6

 創業は昭和24年とのことで、70年を超える歴史がある東京を代表する超有名ラーメン店。一度は行ってみたいとずっと思っていたが、今回、ようやく訪れることができた。平日の11時25分にお店に着くと、2組6人が並んでいたが想定よりも短くラッキーと思った。このお店の券売機は店内ではなく店先に置かれていて、食券を購入してから並ぶのがこちらのローカルルール。小型の券売機を見ると、メニューは中華そば、わんたん麺、ちゃーしゅー麺、ちゃーしゅーわんたん麺、それに麺なしのわんたんスープの5種。その中から一番人気というわんたん麺のボタンをポチっとな。ノーマルの中華そばが850円なのに対し、ワンタンが入ると400円アップの1250円とぐっと値段が上がる。強気の値段設定なのか、はたまたその価値があるワンタンなのかは食べて判断しよう。お客の回転は結構速く、並び始めてからわずか10分ほどで入店できた。
 丼が大きいためスープもたっぷりと入っているが、肝心の麺は器やスープの量に比例しておらず思ったよりも少なめ。このため、丼の中にお箸を突っ込んでぐるっと回し、お箸に絡まった麺を食べるというちょっと不細工な食べ方になってしまう。麺はよく縮れた少し太めの中麺。古くからあるお店らしく少し軟らかめの茹で加減だが、モチモチとした食感は堪能できる。また、小麦の風味とは違うが、麺にほのかな味があってこれが魅力的だ。お店のHPを見ると、季節によって麺の太さを変え、丹念に手もみした自家製麺とのことだ。スープは、煮干しを動物系がしっかりと支えているというのが第一印象。また、ラードと思われる香味油が層になるほどたっぷりと浮かべてあるので、十分なコクとほどよいこってり感があって好みにドンピシャ。これは美味しい。醤油の風味は軽めで、塩加減もちょうどよくぐいぐい飲める。煮干風味はだんだんフェードアウトし中盤には感じられなくなるが、旨味はそのままで最後まで美味しいスープを楽しめる。注目のワンタンは、薄くて大きな皮に豚挽き肉が包んである。皮はチュルンと滑らか、また、餡は小指の先ほどの大きさで、肉の臭みが出ないよう上手く味付けされていて、スープにもよく合っていて美味しい。これが6個入っていたので1個当たり70円弱となるが、やはりちょっと高額か。チャーシューは脂身が全く無いのでモモ肉かな。多少締まっているものの噛み切るのに苦労することはなく、噛めば昭和の時代の中華そばに載っていたチャーシューの味がする。メンマはシャキシャキと軽快な食感で、味付け、特有の発酵臭とも薄め、弱めだった。
 味に関しては、さすがに70年以上継続して営業できているだけあった素晴らしいと思う。一方で、次の2点については考えていただければ幸いだ。一つは、ラー本によれば麺量は120gとのこと。麺が細くて伸びてしまうため大玉にできない九州トンコツラーメンとは事情が異なるので、もう少し麺量を増やして欲しい。二つ目は、中華そばとのバランスという観点から各メニューの価格設定を再考していただければと切に願う。

・お気に入り度:〇+

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